[ありがとう、と礼を言われたら、ゆったりとした動きで首を横に振る>>58。]
いいえ、大した事はしてないよ。
……ん? 僕?
[リカが自分もポッキーを食べて、と言う>>59。
彼の言葉を素直に好意、と受け取り、自分もポッキーを取ろうとしたら、口に桃色の細い棒が差し込まれる。
近付いた顔と棒に目を丸くしたものの、静かに食めば、ぽきりと乾いた音が微かに聞こえた。
折れたポッキーを指で押し込み、咀嚼すれば、ゆるりと瞼を開き、頬を緩ませた。]
そうだね、僕もこれで共犯者になっちゃったね。
[のほほんとした口調で、リカの言葉に同意を示した。]