人狼物語−薔薇の下国

312 ルー・ガルー戦記 7 〜攘夷/開国篇


影の軍師 アレクシス

 ん?  ―――……甘いですね…

[虫から薫るのは、一貫して甘い香りだった。
砂糖菓子を焼きつめたような、牛乳と溶け合うような柔らかな甘さ。
蜂蜜のような自然なものではない、もっと、卵のような―――――?
これは一体、なんだろう。]

 ―――……ふむ、
 これは使えるかもしれません、ねぇ。
 然し、一体これは何でしょうか……

[指先で黒髪を弄りながら、そんなことを独りごちる。
夕闇のなか、アレクシスのシルエットが細長く、蜉蝣のようになっていた。**]

(66) 2015/03/07(Sat) 02:35:34

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