人狼物語−薔薇の下国

68 Es2nd― 緋の世界に滲む月 ―


舞踊家 ソマリ

[アールグレイの香りを乗せた湯気が鼻腔を誘う。
特に断るわけでもなく、庭側が見渡せるよう隣に腰掛けて]

  俺も相伴に預かろうかな。
  ねぇ君、今ある茶葉の種類を見てきてくれる?

[ドールにそう言いつけると、背凭れに体重を預ける。
この鳥籠内の建物も家具も、一級と呼べるものばかりで
最早なくした暮らしでは味わえないものばかりだった。
背を重めに預けたところで、拵えの良いチェアは悲鳴すらあげない]

  どう手入れしてるのかな、この艶は。

[ギィの持つ紅茶のカップが置かれたタイミングで、
彼の長い髪の先にむけて、*そっと手を伸ばした*]

(66) 2013/09/28(Sat) 04:18:22

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