― 王都・広場 ―[コロコロと口の中で飴玉が転がる。その度に甘さが広がり、気は落ち着いていった]一筋縄ではいかないというのは承知の上ですが……。[口の中で、飴玉がカリッと音を鳴らす]あまり気を抜けないのが私の仕事だというのもお忘れなく。私は貴方様の近衛なのですから。[貴方ご自分の立場をお忘れではありませんよね?とでも言いそうな笑みが浮かんでいたのも、緊張が取れた証拠。王は憧れの存在ではあるが、それとこれとは別なのである*]