[ 振り返ってみれば、自分の足跡は崩れた盛雪のところから始まっている。とすると、周囲にいくつも立っている蟻塚のような雪の塊の中にも誰か入っているのだろうか。] これが全部、兵卒になったらおもしろい合戦ができそうだな。[ ウォレンの後をついて歩きながら言ってみる。なんとなく、彼とは横並びで歩くものでもない気がしていた。楽しそうに新雪を踏み締めている様子を、逞しい無邪気さだと楽しく見守る。*]