――集合!
[頃合いを見て、セルウィンは志願者たちへ向けて声を張る。
自身の隊へは密かに合図を送っていたこともあり、志願者の意識が完全にこちらを向く頃には、セルウィンの背後で整列を終えていた]
我々が諸君らへの訓練を担当する、プラメージ王国軍軽装歩兵隊である!
私が隊長のセルウィンだ。
訓練においては、私の指示に従ってもらうこととなる。
[訓示らしきものをするのは実はほとんど初めてなのだが、それなりに振る舞えるのは兵役前の"教育"の賜物か。
指導対象には自身よりずっと年上の者もいたが、臆しているように見られぬようぐっと胸を張った]