人狼物語−薔薇の下国

420 グロリアス・マギカ・グラマーティオ-スブ・ロサIII


富豪の娘 ドロシー

 ―     ―

[物心つかない乳幼児時代。
 まだきれいだったピンクのうさぬいは、常に少女と共にあった。]

 ひょんちち、ひょんちち

「まあ、この子ったら。
 最初の言葉はパパでもママでも自分の名前なくて、ウサちゃんの名前だったわ!」

[覚束ない舌でうさぬいを呼ぶ少女を見て、母が笑う。
 父もその場にいたのか――少女の記憶にはないし、今の母も語ることはない。

 うさぬいの二つのボタンは、しっかりと見つめていたけれど*]

(66) 2016/03/30(Wed) 17:41:29

SWBBS V2.00 Beta 8++ あず/asbntby