― 異界門 ―……やれ、代は変われど、どうにも相容れぬは変わらぬか、氷華。[凍てつき落ちる、春の風。>>62煌く結晶に肩を竦めつつ、魔は開いた扇で口元を隠す]淡く咲き、儚く散るからこその桜花。……とはいえ、先代と変わらぬ石……否、氷頭であれば、理解は及ばぬか?[扇の下にやや冷えた笑みを浮かべつつ、魔はおどけた口調で揶揄を紡ぐ]