― 聖神神殿 中庭 ―[さて。神官長は当然の様に、「部屋」に行くものと考えたろうがアイルリートが真直ぐその足を向けたのは神殿の中庭で…] 『なに?神殿の部屋? 狭くて暑いんだよここの部屋は! テーブルと椅子を数人分だすのだ! 折角だから紅茶も数人分くらい淹れておくのだぞ!』[神官長の斜め上を行く様に、中庭をお茶会の会場に急遽仕立て上げていた。こんな無茶なワガママを通しても、仮にも貴族の若当主であるアイルリートなら通るのだ。ビバ貴族。地位の力最高]