はい、行きましょう――一緒に。 少しだけ、待っててくださいね?[できるだけ優しく声をかけると、手早く元の服に着替える。鏡の前で髪型を整えていると、表情がふにゃりと蕩けているのが分かった。] うう……、どうしちゃったんだろ。[染まった頬を隠すように軽くたたいて、外で待っているアルビンの元へ向かう。] アルビンさん、お待たせしました。 行きましょうか。[どこか落ち着かなそうな彼に苦笑を零しながらも、彼の名を紡ぎ、共にロビーへと向かったのだったか。]