― →厨房 ―
[しんと静まった厨房。少女が厨房に顔を出すと何時もレジーナが居た。
皆の為に暖かな食事を用意していた後ろ姿を思い出す。
けれども、もう彼女は居ない。ひとり少女はグラスに水を注ぐ。]
レジーナの料理もう食べれないんだなあ……、
優しい人はみんな死んじゃうんだね。
[余りにも突然死んでしまったものだから、涙もびっくりして出て来なかったけど。
静かな厨房でようやくレジーナに会えない事に実感を抱いた。
水を口に含むと、流し台を背にゆっくりとした動作で床に座り込む。
そう間も置かずに、カタリナが厨房へとやって来て、>>62
カタリナに挨拶をすれば彼女と共に談話室へと戻った。]