―いつか戦場にて―
[捕虜として捕らえた兵士が話したいと言っていると聞いたときには、
奇特だと思う以前に何故自分とという疑問が浮かんでいた。
通信機越しに聞いた声は、いつかだったかロー・シェンのことについて話した相手で、捕虜になった人物というのが誰なのか理解した。
互いに見張るものがつくなか短い通信となったが]
ああ、君か。
話は聞いているよ。戦士として勇敢に戦ったそうじゃないか
[結末やあれそれについては触れず]
ところで話があると聞いたけど、ボクに何の用だい?
[伝言のお礼を言われれば]
君は律儀だね。話はそれだけかい?
[他に何かあれば短い通話をジークムントと交わしただろうか*]