[カレンにて今後の方針が纏められている頃、ローズマリーは外の空気を求めて街の中を歩く。
あちこちで惨劇の痕があり、憲兵や騎士がそれを片付けていたり、犠牲になった者の縁者が嘆いたりしているのが見えた。
その一画で、何やら怒鳴るような声がするのを耳にする]
……なに…?
[声のする方へと向かうと、数名の騎士達に対して言い募る一団が目に入った]
「俺達を護ってくれるんじゃなかったのか!」
「何もかも滅茶苦茶だ!どうしてくれるんだ!!」
「こんなことになるなら向こうに投降すれば良かった…!」
[口々に紡がれる言葉は騎士団を非難するもの。
騎士達は宥めようとしているが、街の人達は憤慨する一方だった]