シグルド、一刻も早くこちらへ! 逃げましょう!!『戦うのではないのかえ!?』馬鹿言わないで下さい、あんな悪魔と戦うことができるものですか!というか、保健室はちゃんと隅々まで掃除してくださいよ……!![今は不在の保険医へ向けて、心の底から叫んだ。シグルドを廊下へ手招いて、ヴァイオリンの弓をギュッと握りしめる。今なら、今ならまだ保健室に封印できる!一匹いれば100匹は潜伏しているといわれる黒い悪魔の事だ、三匹いるのならきっと三百匹は潜伏しているのに違いない……!*]