― 大浴室 ―
[>>61想いを告げた矢先なのだから、
動揺を露にする態度は当然ではある。
熟れた果実のように真っ赤に染まる顔を横目で見れば
問いと顔で表現しているかの様子に、くすりと笑った。
びくりと揺れる肩>>62も、おろおろとした態度も、
まるで生娘のようで、こんな一面もあるのかと
浅く息をつき、促しにはそうだな、と短く応じ。]
…そんな顔されたら、風呂どころじゃないな。
[途切れた言葉を補うように告げて、悪戯ぽく笑う。
とはいえ、身を清めてやりたい心もあるのだから。
浴室へ向かう事をやめるわけではなく。
洗い場へと向かい、風呂椅子に座らせてやり。]