[フリーデルは……落ち着きを取り戻した様だ。
然し態度の中に、何か妙な物を感じさせられた>>47]
ええ、あの橋が落ちた以上、この村は閉鎖空間。
村に居られる方々をまずは集めて、事の次第をお話しなければ――
――…おい、落ち着…。
シスタープジー。お気持ちはお察ししますが、此処は冷静に構える事の方が大切です。
ゲルトさんにはお悔やみ申し上げますが、まず彼を弔い……こら、待ちなさい、シスター。待――
[不敵に、いや、不敵の一言では片付けられない奇妙な違和感のひとつに、彼女が余所行きの言葉を崩している事を、遅れながらに気付く事となる>>56。
無駄に軽い足取りで、ゲルトの家を出ようとするのを、様々な意味で呼び止めようとした時、更にゲルトの亡骸を前にする者が増える事となった]