[ぽーんという擬音が付く勢いで、キャラメルの袋は、
少年がお椀で作った手の端に当たって、跳ねて、
そうして高らかに見えなくなった。
もしお椀の真ん中で受け止められていれば……と思わずにはいられない]
解決に近付いてる。
そうだといいね。ぼくらには信じるしかない。
[無事お菓子をひとつ捕まえたアイリの言葉に頷いて。>>39
一緒にあたりを見回した。
お菓子の近くには魔法生物もいる――というのは、
この短い時間で得られた経験則。
……案の定、水晶細工めいた仔兎がぱらぱらと現れ。
落ちていたお菓子のひとつに近付いている]