…総てのものが、己の力で生きる世界だな。
[わずかな間は、ふさわしい言葉を探していたもの。
一度口から出れば、あとは淀みない。]
俺が作る世界では、自分の生き方を決めるのは自分の力だけだ。
望む生き方があるなら、力を蓄えて勝ち取ればいい。
世界には闘争とエネルギーが満ちるだろう。
弱さと怠惰に胡坐をかく者はいなくなる。
自分を磨き続けるものだけが、上に立ち続ける。
俺の地位を狙うものもあるだろうが、それでいい。
生半可な力で得られるものではないと、思い知らせるだけのことだ。
[心に秘めていたものを言葉にして、最後は少し先走りすぎだなと小さく笑った。]