あ、あの、フィオンさん、大丈夫……[足が止まったのは良いものの、思ったよりがっつり絡め取られているらしいフィオンを見ておろおろする。たわむワイヤーの先に腕が付いているのは、何度見ても違和感を覚える光景だ]…………。[フィオンが飛び出していなければ、自分がセルウィンの後を追っていたかも知れない。……そうしていなくて良かったと、ようやくほどかれたワイヤーを見ながら思う>>63]