……そう。あんたが好きな花さ。[僅かに解かれた警戒心>>60彼女の髪に挿した花が微かに鼻腔を擽る]ふぅん。特別なものはない、か。それはなぜ?花以外のものも、皆そうなのか?[平等という言葉は響きこそ良いものだが、それは結局のところ、何に対しても思い入れを持たないということではないだろうか?かつてのオレやあのひとに対してもそんなふうに思っていたのだろうか?胸の内にそんな思いが燻るのを感じながら首を傾げる、己の名前を忘れた天使にそんな言葉を投げかける]*