[ 駆けた勢いのままに、全体重を乗せて打ち込まれた掌底。しなやかな鞭のように振りかぶられた掌の骨に、鈍い衝撃が響く。伝わる衝撃は全身で逃がし。次の瞬間には、 べきょ、と砕ける音がした。>>61首が、ぶらり、砕けて金属の皮一枚で繋がり、揺れる。柔は剛を制す。あわよくば、首にある緊急停止スイッチを押そうと思っていたのだが。……その必要は、なくなったようだ。 ]**