― 回想・ある日の出来事 ―
[ある日、教会を訪れてきた一組のパーティ。
1人の女性はバニースーツを着ていた(>>39)。
今思えば、妖艶さを放つ呪いも含まれていたのかもしれない。ただそんな事を抜きにしても、心を奪われるには充分な女性だった。
解呪自体は簡単だった。
しかし、呪われた防具を脱がすまでが解呪というもので。最後に手元を狂わす訳にもいかないので、視線を逸らせる事も出来ず。
彼女の裸体を自分というオトコの前にさらけさせる、といった申し訳ない結果になってしまった。
彼女とお互い気まずい空気が流れたまま、そのパーティは立ち去ったが。それから10日程は、毎晩夢に彼女が現れて…色々と…こう…もぞもぞと……寝不足な日々が続いた。
それと同時に、彼女の太股に残されていた大きな傷が思い起こされ…少し可哀想な気持ちにもなっていた。
事故や人間につけられた傷なら修復は難しいが。
今の私なら…魔族由来の傷であれば修復は可能だろう。
今度逢う機会があれば…その傷を知っている事自体、恥ずかしい姿を見てしまったという事なのだが…治せるものなら治してやりたい…だから恥ずかしがらずに聞こうと。そんな、過去の思い出。]