[やがて、少女を抱えた氷華は、己が領域へと辿り着き] ふん、まあそうなるであろうな。[体を抱え身を縮こませる少女を、無造作に雪の上へ下ろす。 万年雪ではあるが表面は凍り付いてはおらず、少女の熱を受ければ結晶が解けた。 しかしそうして生まれた水も、程無く周囲の冷気受け凍り付く] さて、離してやったぞ。 身は今にも凍えそうであるが―― 心はどうであるかな?[心を変質させることへ、体以上の抵抗を見せた少女。 その意志はまだあるかというように、敢えてすぐに儀へ移らず問うた**]