― 回想 ―
義勇兵の訓練……?
[カーマルグ半島へ赴いたセルウィンら軽装歩兵隊に言い渡された任務。
それがトルーンからの避難民へ武器を渡し、訓練を与えることだった。
自ら半島を取り戻すという彼らの意志は既に司令官へと伝わっており、司令官からの伝令によって、志願者は仮宿舎近くにある開けた場へ集められているという。
すぐにセルウィンらもその場へと向かい、顔合わせと相成った]
こいつらが、ね。
[集合の声を掛けるより先に、品定めのように志願者たちの様子を見た。
当然ながら、兵役組と比べ年齢にはばらつきがあり、年若い者から壮年まで見受けられた>>49。
兵役経験者もいるということで、彼らに対してはカンを取り戻させたり、体力の底上げが中心となるだろうか]