[聖殿の方から駆けつけて来た一隊は守護騎士たちだった。>>57
軍勢を置かない聖地において、彼らの任務もまた戦争ではない。
それが眩くもある。
ともあれ、彼らが来たからには姫の身はさらに安泰だろう。
民を守る毅然とした指揮は信頼がおけるものだった。
先陣を切ってきた赤毛の隊長の礼に応え、敬意の礼を捧げる。
請われれば官姓名と宿泊先を伝えた。]
妖術師の捨て台詞は気になるが、宿に妻子を残してきている。
一度、戻らせてもらいたい。
ベルガマスコが何か仕掛けてくるようなら力は出し惜しまぬつもりだ。
いつでも連絡を。