[言葉を交える内に多少気も紛れたのか、表情は先程よりも幾分か明るい。
病は気の持ちようだと聞いたが、これは本当かもしれないな。と心内に留める頃、船はやがて桟橋に肩を並べるように島に停泊した。
軽口に目を細めながら、取ることを選ばなかった手が落ちていくのを見送って>>58、
不意に、悪戯な視線を向ける。]
いけませんよ。
一度手をとってしまうと、本気にしてしまいそうですから。
[ほんの仕返しのつもりで微笑んで]
では、その訓練も後ほど改めて。
荷物を取ってきます。
教官の荷物もお持ちしますから、先に降りていてください。
[そう伝えると、ソマリの側を擦り抜けて、それぞれの任された部屋へと向かった。*]