[>>60突如高くなった声に驚いたように、目を瞬かせて。
すぐに申し訳なさそうに眦を下げる。]
…そうだな。子ども扱いして悪かった。
[一番詫びたいのは妹と重ねてしまったこと。
だがそれを口に出すことはできなくて。
同時に「だから」、と言う一言に。
彼が今まで多くのフラストレーションを溜めていたことを気付く。
そうなると。ついあれこれやとパンやお茶を彼の前に置いてしまったことも、少年の機嫌を損ねた要因だったのかもしれない。]
お前がしっかりしているのは知っている。
だから、そんなお前をかまおうとしてしまうのは。…多分俺の方が、弱いからだな。
[小さく苦笑して。]
下手にお前より長生きしている分。
ついおせっかい焼きになってしまうんだ、大人って生き物は。
[最後に小さくもう一度謝罪して。あとは再び口を閉ざしたか。**]