―回想・噴水→オズワルドの部屋―
[どれほどの時間が経過していただろうか、気がついたら噴水の傍で倒れていた。
制服が濡れてて気持ちが悪い。
頭上にはまだ月が照らしていただろうか。
――――血の匂いがする。
兄の血と、ほかの者…ドールらしき血と…。]
兄ちゃん…ッ
[運命の女神は兄の血を求めたのだと理解し、這うように城内へ戻る。
Es達の部屋が並ぶ廊下、その奥の方から。
すでに始められた宴の音が聞こえてきて――。]
や…め…っ
[止める事など出来ないとわかっていても、それでも声に出さずにはいられずに。
倒れ込むように兄の私室へと転がり込めば――。]