人狼物語−薔薇の下国

525 ルー・ガルー戦記 11 〜カーマルグ半島帰属戦〜


王国軍指揮官 ベリアン

ケファラスの雛の嘴ミヒャエルの槍を受け、更にケファラスの嘴フェリクスの槍に貫かれた左腕の傷は、傷というには生温いものとなっていた。

 指は動くから斧はまだ振るえる。馬の手綱も操れる。
 だが、次に強者と対峙した暁には、これを捨てる覚悟をして挑まねばならないだろう。
 ともかく、傷を少しでも塞ぎ血が流れるを抑える為、巻き付けた包帯を固く縛って固定を図る。
 そうしている間に、臨時拠点の状況報告が届き]


 …義勇兵の隊長が、元首と一騎打ち、だと?


[先ず伝えられた報告は、思いもよらぬものだった。
 元首と縁があったからとは知らぬ故、予想できるはずもないのだが。
 出立前、己の前に通された三名の内の最も年若い者と聞けば、そこまで豪胆だったかと内心にのみ呟いて]

(64) 2019/11/11(Mon) 19:49:51

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