(外へ...)[ 魔王の仮初めの表皮同様、焼けただれた胸の魔印が齎す苦痛に歯を食いしばりながら、それ自体が魔物の内臓めいた回廊を降りようとして...ふと、何かに引き寄せられるように、気紛れに開いた裂け目のような窓から、外を見た ]何...?[ 白く眩い、光そのもので出来たような翼が視界に飛び込み>>58更にその翼の下に見えた顔を捉えて、丸く目を見開く ]ディー、ク...?[ 呼んでも返らぬコエに、ずっと気を揉んでいた友の、思いも寄らぬ姿に、思考が停止したのは、一瞬 ]ディークッ!!