ー回想/第二エリア通路/医務室に着くまでー
[おんぶは流石に…と、言われ、肩を貸すことになったが、…如何せん身長差は埋まらない。
エレが辛そうなのを見兼ねてか、ハダリーが担ぐと提案した。>> 33
エレが頷くならば任せただろうし、そうでないなら、気遣ってくれた礼を言っただろう。]
ええ、僕は大丈夫です。貴方もご無事で、何よりです。
[身を気遣ってくれるハダリーにそう言いつつ、ハダリーがサイボーグと言うことを聞いてしまった旨を伝え、謝った。
プライベートなことだったのに、と。
ハダリーはどういう反応を返しただろうか。
ハーモニカの話へと移ると、記憶を思い出すように目を細める姿に、自分も自然と口元が綻ぶ。
サシャを思い出すと、少ししんみりとした空気が流れるが、優しかった…と呟かれた言葉に、そして音楽が癒しになるという言葉に、少しでもそう感じてくれる人が居たことを、本当にうれしく思う。]
はは、ありがとうございます。
ハーモニカは、肌身離さず持ってますよ。
[「では、手当が済めば一曲。」と、盛大に照れながら、そう言う。
元の曲があるのかも…というハダリーに、頷きながら。]