……あの子、『同胞』がいなくてね。
唯一の『同胞』だったルキがいなくなってから、ほんとの意味で他者に心を許す、ってのができなくなってた。
……でも、誰かに愛称呼びを許してるって事は、それがまたできるようになってきた、って事だから。
その相手がどー思ってんのかは、やっぱ気になる所なのよ。
[僅かながら表情を緩めて、告げる言葉はやや過保護ともとれるもの]
一回、限界までぼろぼろになってから、アタシや姉さんにも本心中々見せなくなったから余計に……ね。
[言葉の最後に落ちるのは、小さなため息、ひとつ。*]