人狼物語−薔薇の下国

357 Cross×World


疾風の守護者 ウェルシュ

― 世界樹の枝の上 ―

グラフヴィトニル...かあ、どんな奴なんだろうねえ?

[ 太い蔦や幹の窪みを掴み、身軽に上へと身を運びながら、ウェルシュは、ミリアムに声をかけた。

どうやら、あまり木登りが得意とは言えなさそうなミリアムだったが、体力が有る分、難しそうな所は、上から少し引っ張りあげるだけで、ちゃんと着いて来る事が出来ている ]

ミリアムは、魔法も剣も上手いものね、ボクが足手纏いにならないようにしないとなあ。

[ 恐らくウェルシュが、彼女に勝てるのは、身軽さと素早さだけだ。それもほぼ物理特化とあっては、魔法で後衛を引き受けていたステファンには、とても及ばないだろう。

多少のプラス材料があるとすれば ]

疾風の魔法は、火炎の魔法と相性がいいから、ボクがちゃんと使えれば、魔法の効果があげられるかもだけど。

[ 言いながら、ふと、精霊の腕輪に触れるのは、まだ多少魔法に関しては自信が無いからだった ]

(64) 2015/07/21(Tue) 23:04:34

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