―???―[――そして少女は目を覚ます。時間にして数十分も経っていないはず。目を開いても何も見えない。純粋な暗闇が広がっているだけだった。おかしい。異形の視力で見えぬほどの暗闇など、そうそうある筈がない。真っ暗闇の中、少女が身じろぎをすると。そこではたと気付く。両腕両足が紐状の何かに拘束されていることに。闇が見通せないのも、手足と似たもので目を覆われているからであるらしいと。]