[そんな時だっただろうか。アルビン>>58の声が聞こえれば、びくりと肩が震えた。] あ……。[思わず小さな声が漏れる。その姿はあの時の姿によく似ていて。自分のことを大切に思っていてくれているなんて、錯覚しそうになる。] アルビン、さん……。[消え入りそうな声で彼の名前を呼ぶ。神父ではなく、彼自身の名前を。風に溶けるようなそれは彼の耳に届いただろうか。足元で落ちた葉がかさり、と音を立てた。]