― 街中・教会へ向かう途中 ―
[酒場兼宿屋を飛び出し。耳と尻尾を隠しながら必死に走る。なぜこんな事になってしまったのか。昨晩を思い出せば、心当たりが無い訳でもないが。
シルキーと飲んでいる時に行った台詞(>>0:241)。
"シルキー。オトコは狼ですからね。
本当に飲み過ぎには気をつけてくださいね。"
……それだけ? ええ、それだけ。
あぁ…でも"狼"って部分を"美少女"って言ってたら、今頃私は美少女だったのかな、なんて。]
………………。
わ わ ふ わ ふ ふ。
(や か ま し い わ。)
[もうセルフツッコミを抑えきれないほどには混乱していた。そもそも街を行く他のオトコに変化は見られない。私だけがこうなっているのだろうか、と走りながら辺りを見回せば。ミニスカートをひらひらさせた女性(>>38)が同じ方向へと向かっていた。
走っている為、顔まではしっかりと確認できないが。背格好が、以前防具―――呪いのバニースーツを解呪した女性に似ているな、と。
あの時の事はよく覚えている。]