― 『精霊節』までの間 ―
ねー、ボク杖使いみたいなんだケド、誰か得意なヒト知ってる?
[精霊から手に入れた精霊石の欠片。
それを下にして得られた武器は長杖だった。
どうやらステファンは武器を振るうよりも魔法を使う方が得意らしい。
それでも何も扱えないと言うのは、と考え、神殿の者達に問いを投げたのだが]
…え? 神官長?
あのヒトが杖の扱いが得意なノ?
そっか、じゃあお願いしてみる!
[thanks!と言い残し立ち去るステファンを、神殿の者はぎょっとした表情で見送った。
意表を突かれすぎて止め損ねたのだと、その人物は後に語る]