[>>57お茶の準備を始めたパメラを何気なく眺めながらお茶を待つ。
子供の頃から変わらない幼馴染の家の空気にほっと心を落ち着けながら。]
俺がふざけて海の色を赤で塗ったら、パメラとリーザに変な顔されたっけ。
[時折あははっと笑いながら同じように昔話に花を咲かせる。
「約束ね」と言われれば、嬉しそうな笑みを零し「ああ、楽しみに待ってる!」と。
ギャラリーに触れることの許可を頂けば、椅子から立って古ぼけたスケッチブックを中心にパラパラ捲り始め]
……そう、だよな。
こういう風に笑う子だった。
[やがて何枚か模写に近いリーザの似顔絵を見つければ、ぽつりと呟いた。
パメラに聞こえたかどうかはわからない。
パメラが描いたリーザの似顔絵は、あどけない笑顔のものばかりだっただろう。]