[彼はものの数分で既に、両手で足りない人数にぶつかり、果ては転けたりして謝り倒している。
そうした場合に生じてしまう、相手との会話等のコンタクトが苦手なのだ。]
これじゃ何も買えない..
[今にも泣きそうな顔で呟く。
目的の屋台を見つけた時、流れを横切るように屋台へ向かう事も苦手だ。
だが、誰でも気軽に楽しめるもの、それが祭りである。
親切な人々は気軽に道を開けてくれるし、ぶつかったって許してくれる。]
だけどそんな親切心も、刺さるよ...
[彼はそれなりに、面倒臭い性格をしているのだろう。
人気の無い場所で、ゆっくり作戦会議(一人だが)をするのだった]**