[もとより知性なき軍勢だ。将が指揮するわけでもなし、ゆえに個々はさほど硬くない。死者は火にでも焼き払われてしまえば、恐らく容易に崩れるだろう。硬くはない。練度も低いが厄介なのは、その数と人の生理に反する不気味さだろう。うぞり、うぞり。死が地を這うように蠢いている*]