そと?[>>6ふと耳に届いた声をくちびるに乗せて。無意識に両手を差し出すと、その手のひらの中央には、一枚のカードがくるくると回っていた。]………。[二輪のついた戦車に乗った若い王の絵姿が描かれたそれは、娘にとって見た事のないものだが、ぼんやりと、何を考えているのか解らないような瞳で、手の中に落ちたカードを見つめている。作り物のようにぎこちない動作の翼は、重力に逆らえない体を空へ運ぶ事は無く。娘の感情を表してか、少しだけ軋んで揺れた。]