人狼物語−薔薇の下国

312 ルー・ガルー戦記 7 〜攘夷/開国篇


巫女姫 シルキー

― 5年前・ベルサリス学館 ―

[姫王の魂を受け継ぎし者として、幼い頃からドルマール神殿での
生活を課せられたシルキーは常々思っていた。

 …――――此れでは、足りないと。

世間を知らぬ巫女姫、何も考えずに平和を祈る象徴としてのみ
存在するを受け入れるのならば構わないだろう。
だが、それならば人形を神殿に置いておけばよい。

人の形をした巫女姫が、此の国の象徴として在る意味。

其れを知りたくて、神官長に無理を言って1年間の自由を貰った。15歳の時だ。
四季祭の祭祀は務める。けれど、それ以外の時間は
シュビトのベルサリス学館で、学ばせて欲しいと。

ベルサリス学館館長ジョゼフ・ジェフロイに便宜を図ってもらい、
彼の遠縁の娘“キール”として入学した。
彼女の正体を知っている者は、学館でも一握りしかいなかっただろう]

(64) 2015/03/06(Fri) 16:42:15

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