人狼物語−薔薇の下国

252 グラムワーグ・サーガ2


死せる忠臣 クレステッド

― 征服直後:城内通路 ―
[かつて魔軍の力を高めるために使った施設――「儀式の間」。
解放戦争からは随分と時間が経ってしまったが、確かにあれはまだここにあると思われた。
城の姿も随分と変わっているので、過去にあった場所はアテになるまい。魔力の存在そのものを頼りに、急ぎ、慎重に探す。

不可視の姿となりて城内の通路を進めば、違和感のある壁を見つけることが出来た。一般の人間にはわからないだろうが、僅かな魔力を感じる]

――――――。

[試しに解錠の呪文を小さく唱えてみれば僅かに反応が得られたものの、壁が開く様子はない。幽体の己であれば通り抜けることは可能と思えたが、下手に通ろうとするものに報復する仕組みがある危険性は否定出来ない。
再度。今度は杖を両手で持ち、先のものよりも長い呪文を唱え、気合と共に杖を壁に向ける。

すると壁は左右に開き、道が出現する。儀式の間へと通ずると思しき道は朽ちてはいるものの、蜘蛛や鼠といった生物の気配は全くない。
一度は戦利品として接収したつもりになったものだろうが、使いこなせる者が居なかったか、あるいは誰も使おうとしなかったか。そんなところだろう。]

(64) 2014/09/12(Fri) 16:36:40

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