至らぬものの出迎えに、我が供物に先に手を出した傲慢。[元からこの供物はバランが得たものであるが、目の前に供物があればそれは須らく己のものだ。という傲慢な思考は、当たり前のように所有者が己であると言い切る。更に無礼ともあれば贖う先は] ―――万死に値する。[それ以外の帰結を見出すことはなく何よりも冷たい笑みを浮かべた]