―回想―
[あれは、いつの事だったか。
ゲルトも交えて同世代の青年たちと朝まで飲んだ夜。]
一国の主…?そんな人がこんな村で遊びほうけてていいの?
モーリッツおじいちゃんが言ってたよ、ゲルト…。むにゃ。
[『ゲルトは何をしている人なの?』という質問へのゲルトの返事を真に受けたのか、そんな事を言った。
オットーは大分酔っぱらっていた。
あの夜、オットーは幼なじみであるヤコブに対抗心を燃やして酒を飲んだ。
ただヤコブと違ってオットーは酒に弱かった。
レジーナにこってり絞られるわ頭痛はするわで良い事が無かったのでヤコブと酒比べするのは止めようと心の中で誓ったんだった。**]