― 埋葬の後 ―[それは、全ての埋葬を終え、自宅へ帰る少し前。 墓地に増えた墓標たちの間を、男は独り、細長い袋を手に提げ歩いてく。 そのうちの一つで足を止めれば、二つの名前が刻まれている。 Joachim=Kleemann Jacob=Lloyd そのすぐとなりの墓標には一つの名。 Dieter=Lindwurm ]………。[僅かに目を細め、また男は歩を進めてく。]