―ジルヴァーナ城―
[自分に任せるという主君の意に――]
有難き幸せ。
必ずや。……我らの悲願のために。
[重く頷き。エトヴァルトのことについても、]
ええ。
彼は望んではしていなかったかも知れませんが。
……彼にとっては、それは満足の行く結果でしょう。
世界の変革を、特等席で見れるのですから。
[クレステッドのそれが本心なのかどうか。それは表情からは読み取れないだろうが。口調は変わらず。
だが。「おまえに直接見せることができなくて」という言葉>>60に、目を見開いた。
その後の言葉が耳に入ったかどうかは、定かではない。
だが暫くして、力強く頷いて、任務の準備を始めた]