人狼物語−薔薇の下国

489 グラムワーグ・サーガ4


告死の影翼 シメオン

 ……今、この瞬間。
 見たかっただろうにねぇ。

[天のいとし子には思い入れがあったように見えた、黙示天使をふと思う。
とはいえ、感傷に囚われる事はない。

彼の天使は、己が矜持を貫き、務めを果たしたのだから、と。
そんな認識があるから、影が嘆きを示す事はなく]

 ま、俺も負けておれんな。
 今回の不覚、きっちり穴埋めせんと。

[そんな事を思いながら、天を駆ける。
そのためにはどうするか、と廻るのはそんな思案。
隠形の影を周囲に揺らめかせてはいるものの、天の気配は完全に消せてはいない。*]

(63) 2017/11/08(Wed) 21:06:36

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