[抑えた胸部には布越しに銀のリング。チェーンのネックレスで結わかれたそれは静かに、ただそこに存在していた。膝を折ればホルダーから≪殺しの道具≫が滑り落ちて、音を立てて転がったと思えば静止した。ベッドのすぐ横で、男は震えるばかり。]