[ 教会を出た男は,宿まで足を運ぶ。中に入ると,既に宿にいる連中は,ディークを中心に,円状に彼を囲むようにして,議論を進めていた。
男は近場の人間に話しかけて,大体の事情を聞く。 ]
そうか…アヴェは人間。そんでもって,マリエッタっつうカレルの恋人が,襲撃されたのか…
[ 男は,友人の恋人の訃報に思わず顔を伏せる。そして,変態だったアヴェが人間であったことも,男の心を苦しめた。
そして,カレルは大丈夫なんだろうかと,宿内を見回す。昨日と同じく笑っている彼の姿を見て,安堵の表情を浮かべるが,やはり心配なことに変わりはなかった。]
ようよう!!皆んな元気〜?
そーんな小難しげな顔してると,眉間にシワが寄って早く老けちまうぞ☆
もうちっと,気楽に構えて行こうやぁ♪
[ 男はわざとらしく大声を出すと,彼らのところへと歩いていった ]